このたびの「平成」から「令和」への改元にあたり、当顕彰会として改めて永久平和への願いを新たにしたいと思います。石原莞爾は日蓮信仰によって軍人としての半生を生きましたが、当初の満州領有から満州建国論を経て敗戦を機に180度転換、敗戦は神意であるとして身に寸鉄を帯びず生活の力によって人類次代文化を築き、近隣との民族協和を、ひいては世界の永久平和を目指すことを提唱された。同時に満州事変以降のことについて「全世界に向い衷心より自己の不明を陳謝し、謹んで全責任を負わんとするものなり」「・・・最終戦争が東亜と欧米間に行われるであろうと予想した見解は甚だしい自惚れであり、事実上明らかに誤りであった・・」と表白した。石原は同時代の人間に対してお詫びしている形であるが、信仰の力が足りず(近隣諸国との協和を達成し得なかった)結果を招来したことについて日蓮聖人にお詫びしていると(信仰者石原を知る人が)指摘している。
石原によれば現代は最終戦争時代であるという。一部核保有国の核弾頭が全人類を殺傷しうる恐怖の均衡とそれら有力国による覇権争いを始めとして地域紛争とテロの頻発・地球温暖化と大規模自然災害・格差社会の進行等々。平和を脅かす火種が数多く存在しているのが現代である。
平成時代を国民と共に歩まれ退位された天皇は、在位中に戦争の無かったことが何より良かったことと言われました。そして退位の際に我が国の平和と発展、世界の平和に言及されました。新しい令和の天皇も同じく世界の平和に言及されています。そして戦争を経て平和憲法を持つに至った日本国民の大多数もまた世界の平和を心から願っています。新元号「令和」のもとで新しい文化を作っていくということが言われています。戦争を必要としない文化の創造に向かって国民一人一人が努力したいものと思います。
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